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歯の脱灰と再石灰化、そして虫歯をつくらない方法について。🦷

2025年3月25日

こんにちは!千住大橋歯科、歯科助手の長谷川です。

みなさんは脱灰と再石灰化という言葉は聞いたことがあるでしょうか。聞いたことあるかもという方や、まったくわからないという方もいると思います。「歯の脱灰と再石灰化」はすごく大事な知識です。理解して実践すれば虫歯にならないことも現実的なものになります。

「脱灰」とはリン酸カルシウムを主成分としている歯が酸によって溶かされる現象のことです。この酸はなにかというと、糖質を摂取した虫歯菌が出す排出物です。この酸が出るまでにかかる時間はたったの5分ほどと言われています。虫歯の原因となる細菌が、食べ物に入っている糖を分解して5分ほどで、歯を溶かす酸を作ります。そして脱灰が進むと、歯のエナメル質に穴が開き、虫歯の状態になります。

それを防いでくれるのが「再石灰化」です。🦷

再石灰化とは唾液によって起こる歯の修復です。唾液には以下の二つの能力があります。

①酸性に傾いた歯の表面の※pHを中性に近づける働き(緩衝作用)
※pHとは、酸性やアルカリ性の度合いを示す指数のこと。(水素イオン指数とも呼ぶ)

②歯から溶け出た歯の主成分をもう一度歯の表面に戻す働き(再石灰化作用)

これらのおかげで、歯が溶け続けるのを防ぎます!唾液はとってもすごいんです!🤩

でも唾液で修復されるのに、なんで虫歯になるのか??謎が生まれます。🤔

ここでポイントなのが再石灰化にかかる時間です。さっき話した虫歯菌が酸を出すまでにかかる時間が5分ほどなのに対し、再石灰化には長い方で約2時間かかると言われています。

間食の頻度が多いとダメと言われる理由もここにあります。また、あまりいないと思いますが、1日4食や5食と食事回数が増えれば増えるほど、それだけ虫歯のリスクがあるということにもなります。

1日1食などにする必要はありませんが、1日3食の場合でも食事の時間をしっかり離すことが重要です。また、間食をする場合は食事の間の中間の時間帯に行うのが好ましいです。

虫歯になりやすい人の習慣の1つに、就寝前の糖質接種(食事)があります。食事して時間が経たずに寝ると、寝ている時間は唾液の量が自然と減るため唾液による再石灰化が望めず、翌朝まで歯の表面の脱灰の状態が続きます。そのため、寝る前2時間前くらいには食事を終わらせましょう。またよく噛んで食べ、水分をしっかり摂取することで唾液をより分泌させ、虫歯を予防していきましょう!😁

脱灰と再石灰化について知り、対策を打つことができれば虫歯を作らない歯を維持することも難しくないと言えます。ただ、唾液の力(唾液緩衝能)は遺伝的に強い弱いがあると言われているので、個人差はあるかもしれません。

私も虫歯を多く作ってきて、神経を抜いた歯もあり、辛い歯の痛みを感じてきた人間なので、最近はより一層虫歯予防に意識を向けています。

最近歯医者行ってないなーという方や、何歳になっても自分の歯で食べ物を噛めるように対策したいという方は是非検診にも来てみてください!電話にていつでも予約お待ちしております!