みなさん、食いしばりしてますか?
2021年11月4日
歯科医師の田中です。
みなさん、食いしばりしてますか?
就寝中や何かに集中や緊張している時、歯をくいしばっていませんか?
食いしばりでの負荷は体重の約2倍と言われています。
長時間大きな負担がかかると、歯が削れ知覚過敏となり、顎の痛みなどの症状を引き起こしてしまいます。
被せ物や詰め物をしている歯も傷み、ヒビが入ってしまうケースもあります。
また、歯の周囲組織にも影響を及ぼすため、歯周病を誘発する事もあり、想像以上にお口の健康に及ぼす影響は大きいのです。
起床時にあごの関節が痛かったり、肩こり、こめかみあたりの頭痛などがある場合には食いしばりをしている可能性があります。
では、なぜくいしばってしまうのでしょうか?
・ストレス:最も有力な原因はストレスです。食いしばりはストレスによる動作の一つと考えられ、動作を行う事でストレスを発散していると言われています。
・習慣:スポーツ選手や力仕事をなさる方は瞬発的に食いしばりが習慣化してしまっています。
・噛み合わせ:咬合の不具合や顎関節症などの顎に異変をきたしている場合に食いしばりが起きる事があります。
食いしばりは科学的根拠に基づいた原因の解明が立証されておりません。
よって、食いしばりを完全に治す方法はありませんが、緩和予防することは可能です。
その方法の一つに、日中では食いしばらないよう常に意識して体に思い込ませる事や夜間はマウスピースの装着という方法などもあります。
何かとストレスの多い世の中です、お口の健康に不安を抱えていらっしゃる方はお気軽にお問い合わせ下さい。